
一軍昇格後は試合を作っているガルシア。交流戦勝ち越しのためには2試合の先発で2連勝と行きたいところだ
チームにとって流れが変わりやすい交流戦は鬼門とも言える。そのハードルを越えるための切り札は、助っ人左腕オネルキ・ガルシアだ。
「あまり考え過ぎるといい結果がでないものだ。でも1球1球に集中しながら投げたいね」
中日に在籍した昨シーズンは交流戦で3試合に登板して1勝2敗の負け越し。ただ6月9日
ソフトバンク戦(ナゴヤドーム)で完封勝利を収めたのは心強い。
春先に不調を極めたサウスポーが、このタイミングで調子を上げてきた。まさに打倒パ・リーグのキーマンになる。
阪神移籍1年目は開幕から3戦連続7失点KOの最悪スタート。ファームで再調整しながら投球の精度をチェックしてきた。
5月26日の
DeNA(横浜)で4安打完封と移籍後初勝利を挙げた。二軍ではフォーム修正をするなど、150キロ超の直球にスライダーのキレを取り戻した。
ガルシア自身も「これまでとは全然違っている」と手応えを感じている。矢野監督も「ボールの走りも戻ってきたし明るい材料だ」と復調を感じ取っていた。
昨シーズン2位で入った交流戦は6勝11敗で急降下。逆にパ・リーグとの戦いで踏ん張れば、同一リーグ戦での優勝争いも見えてくる。
ガルシアは「パ・リーグとの試合を楽しみにしている」と話し開幕から出遅れた借りを返すつもりだ。