
順調に回復している
則本昂大の復帰に向けた準備は、着々と進んでいる。5月25日。仙台市内にあるウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉。ブルペン入りした右腕は、約50球を投げ込んだ。3月中旬に右ヒジのクリーニング手術を受けた則本昂にとって、手術後では初となるブルペンでの投球練習だった。
その日、一軍は
オリックスとのデーゲームがあり、
平石洋介監督が直接視察することはなかった。後日、映像でチェックした指揮官は「手術後とは思えない球を投げていた。至って順調。今後は1カ月ぐらいの期間を経て、実戦に入っていければ」と見通しを語った。
6月2日には手術後3度目となるブルペン入り。約80球を投げ込んだ。スピードガンでは140キロ以上を計測するなど、順調な回復ぶりをうかがわせた。
複数の関係者によると、手術後の経過は順調で、投球練習後も痛みはないという。左太もも違和感のため、一時は二軍で一緒に汗を流した
岸孝之は「すごい球を投げていました」と驚いた様子だった。
今後は球数を増やし、右ヒジの状態を見ながら実戦復帰のタイミングを模索していく。「元気にやってますよ」と右腕。少なくとも合計5回はブルペンで投球練習を行った後、実戦で登板する予定だ。
一軍合流の時期について指揮官は「まったく期限は設けていない」と慎重を期する構え。無理はさせない方針だが、則本昂の復帰に懸ける思いは強い。すべてが予定どおりに進めば、7月中にも一軍のマウンドに立つことになりそうだ。
写真=BBM