
頼れるブルペンの兄貴役である三上の不在は大きい
巻き返しを狙う
DeNAにとっては痛いニュースとなった。5月13日、リリーバーの
三上朋也が
古村徹とともに横浜市内の病院でヒジのクリーニング手術を受けたことが球団から発表された。手術は無事に成功したという。
三上は開幕から5試合に投げて0勝1敗、防御率2.45だった。4月13日に右ヒジに張りを訴えて出場選手登録を外れた後の実戦登板はなく、ちょうど1カ月後の手術となった。
開幕2カード目の4月3日、
ヤクルト戦(神宮)でサヨナラの押し出し四球を与えたが、その試合以外は無失点と安定感を見せていた。何より昨季の65試合を含め、プロ入り5年間で4度の50試合以上登板とフル回転でブルペンを支えてきた男の離脱は大きな戦力ダウンとなった。
球団は5月31日、新外国人選手としてメジャー・リーグで通算141合に登板した
サミー・ソリス投手の獲得を発表した。三原一晃球団代表は「今季のわれわれの誤算として一番大きかったのが、ブルペン陣の負担にあった」と説明。4年ぶりの10連敗を喫するなどチームが低迷した理由が、三上を欠いた救援陣の駒不足にあるとの分析結果を明かした。ソリス起用には外国人投手枠の問題もあるが「特に夏場にかけてブルペンは過酷な時期を迎える。その時に力になるように」とのことだ。
最近は勝ちパターンの起用ばかりではなかったが、
ラミレス監督が「うちのカギはリリーフ」と断言するのも実績豊富な三上がいてこそ。早期復帰が望まれる。
写真=小山真司