
果敢にホームを突く巨人の若林晃弘。セカンドのポジションをつかみつつある
ニューフェースが現れた。交流戦期間中に、若林晃弘が“戦国時代”のセカンドのポジションを奪い取った。
桐蔭学園高(神奈川)、法政大、JX-ENEOSを経て2018年にドラフト6位で巨人入団。父の
若林憲一さんは1972年から81年まで大洋(現
DeNA)でプレーした、晃弘と同じスイッチヒッターの外野手。息子も内・外野どこでも守れる器用さが売りのスイッチヒッターだ。
セカンドのレギュラーだった
吉川尚輝が4月の中旬に故障で離脱後、同ポジションには
田中俊太や
山本泰寛らが抜擢されてその座を争っていたが、交流戦では若林の起用がメーンとなった。6月1日に今季初昇格し、6日の
楽天戦(楽天生命パーク)に「八番・二塁」で今季初スタメン。翌7日の
ロッテ戦(東京ドーム)では4回に
二木康太からプロ初本塁打となる1号2ランを放つと、勢いに乗った。9日の同カードでは4回に2号ソロ。さらに首脳陣の評価を上げたのが、「足」だった。
8回に先頭で四球を選ぶと、一死後、二盗&三盗を連続して成功させ、この回5得点に貢献。このとき一塁ベース上で
鈴木尚広外野守備走塁コーチから「岡本(和真)が(今季)2盗塁しているから負けているぞ。きょう(2個以上)走るぞ」と耳打ちされたと言い、「決められて良かった」とクールに喜んだ。
その鈴木コーチも「失敗を恐れない強さが今日も出ていた」と絶賛した。交流戦の勢いそのままに、レギュラー奪取へ、このまま突き進む。
写真=BBM