
1年目からセットアッパーとして申し分のない活躍を見せたジョンソン
来日1年目の
ピアース・ジョンソンがシーズンを通して安定感を示してきた。まさに不動のセットアッパーだった。
対戦した各打者が「ストレートと思って打ちにいくとクッとキレる」と嘆いた必殺パワーカーブが効果的だった。
マイナー・リーグでは先発する機会も多かったが、中継ぎのポジションを確立したのは、ジャイアンツでプレーした昨季だった。
新天地では開幕からフル回転した。5月8日の
ヤクルト戦(神宮)で打たれるまで16試合連続無失点の完ぺき投球を見せた。
6月に入るとコンディション不調のため一軍登録を抹消されることもあったが、復帰後は再びマウンドに立ち続けた。
球宴にも出場するなど異国でのプレーに「野球が楽しい」というが、ベンチからの信頼を勝ちとったからこそだろう。
8月3日の
広島戦(マツダ広島)では
阪神外国人投手初の1年目30ホールド。「アメリカ南部も暑いから大丈夫だよ」と耐えてきた。
9月4日
DeNA戦(横浜)の8回、佐野に同点ソロを浴びたのが来日初被弾だった。いかに抑えてきたかがうかがえる。
「自分自身、マイナー以外で8回の大事なところを任されたことはなかった。最後までチームのために投げたい」
ホールドポイントでも最後まで激しい争いを続ける。ジョンソンは「ガンバリマス」と完走するつもりだ。