
来季でプロ6年目を迎える鈴木優。求められるのは一軍での結果だ
来季こそプロ初勝利を挙げるため、武者修行に励む。プロ5年目のシーズンを終えた右腕は今オフ、プエルトリコで行われるウィンター・リーグにT-岡田、
漆原大晟とともに参加。昨年、コロンビアでのU23W杯でプレーしており「海外は好き。うれしいです」と笑顔で出発。先発起用予定で「向こうの選手はボールを動かすイメージ。おおざっぱに見えて体の使い方もうまい。カットボールのようなちょっと曲がる変化球をいろんな人に聞いてみたい」と意欲を見せた。
今季はファームで先発に転向し、22試合登板で6勝3敗、防御率2.81と安定した成績を残した。だが、一軍では先発1試合で2回1失点。10月下旬の契約更改では球団から「毎年よくなっているが、後は上でどれだけ投げられるか」とハッパをかけられた。
150キロ超の直球は威力十分。さらに先発を経験し「今までは自分の良いボールを投げることを考えていたが、打者の傾向やカウントごとの配球を考え、相手の反応を見て投げるようになった」と精神面で成長した。10月26日には宮崎で合宿が行われていた日本代表との練習試合で1回無失点と好投。自信をつけた。
一軍では若手先発陣が台頭し、ライバルは多いが「一軍で投げるとなれば先発、救援は関係ない。でも、まずは先発としてやりたい」と先発ローテに割って入る気概を見せた。「MLBレベルの選手と対戦できる機会はなかなかない。1球1球、大事に考えて投げたい」と年末まで野球漬けの毎日を送る。
写真=BBM