
プロ4年目を迎える京田。自身の成績も上げることを誓っている
昨年11月27日、長野県内の宿泊施設で開かれた選手会総会。「風通しのいい組織にしたい。優勝してビールかけの乾杯のあいさつをしたいです」。新選手会長に就任した
京田陽太の所信表明に、大きな拍手が送られた。
これまで選手会役員の経験はない。それでも前任の
福田永将が4年目を迎える25歳を指名したのには理由がある。「チームが変わろうとしているから、若い世代に任せたい。僕も最初は何も分からなかった。選手会長をやると視野が広がる。京田にとってプラスになる」。毎日試合に出る野手が適任との考えに加え、生まれ変わるチームの象徴としての人選だった。
9月末に打診を受けた際は「僕でいいのかな」と戸惑いもあった。それでも決断は速かった。「グラウンドのことはキャプテンの周平さんがやってくれると思うので、僕はグラウンド外のことをやっていきたい」。昨季主将に就任した
高橋周平とともに、チームを引っ張る決意を固めた。
引き受けたからには妥協はしない。「仲良しこよしはダメですし、嫌い。勝利への一体感が大切。勝つと一体感は高まると思う。そのためにも身勝手な行動はよくない」。あいさつや身だしなみにも気を配る。
もちろんチームを引っ張るには成績も求められる。「フルイニングは当然。それが前提になる。打率は2割8分、3割手前までいければ。その数字を残してこそレギュラー」。143試合フルイニング、グラウンドに立ち続ける。
写真=BBM