
長打力をさらに磨きたい
飛躍の先にある、初の戴冠を目指して――。燕の若き大砲、
村上宗隆が決意も新たにプロ3年目のシーズンに臨む。
「去年よりもしっかり成績を残すことが大切だと思う。現役でやっている以上はすべてキャリアハイの成績を残したいですし、常に上を目指してやっていきたい」
さらなる高みを目指す。昨季はチームで唯一全143試合に出場。高卒2年目以内では1953年の
中西太(西鉄)に並ぶ最多の36本塁打、同年の記録を更新する96打点を挙げて新人王に選ばれた。だが、まだ打撃部門のタイトルは獲得していない。今季は「チームに貢献するために」と自ら「3割、30本、100打点」という高い目標を設定した。
中でも、多く積み上げていくべきは打点だろう。長年チームの主砲だった
バレンティンが
ソフトバンクへ移籍し、高津新監督からも「四番を打たないといけない選手」と期待をかけられている。5年ぶりのV奪回に向けて今季、村上にかかるものは大きい。
「100打点という、大台と言われている数字があるので、そこを目指して頑張りたいですし、しっかりと打点を挙げられるようになりたいです」
オフは2年連続でチームの先輩・青木の自主トレーニングに同行し、米カリフォルニア州ロサンゼルスで鍛錬を積んだ。大台を突破すれば、必然と見えてくる「打点王」のタイトル。歴代名だたる打者が手にしてきた栄冠を、20歳シーズンでつかみにいく。
写真=BBM