
内角低めのカットボールで福留のバットを粉砕したエドワーズ。セットアッパーとして大いに活躍が期待できる
圧巻の投球に指揮官も大きな期待を掛けた。「簡単に打てそうな感じには見えないね。日本ではあまりいないタイプ」と矢野耀大監督は絶賛した。2月14日のランチ特打に登板した新加入のエドワーズ。メジャーでは中継ぎ専門だったこともあり、
阪神でもセットアッパーとして期待される。
対戦したのはベテランの
福留孝介、2年目のマルテ、新助っ人の
サンズ。37球を投げ安打性の当たりを1本も許さなかった。ストレートも最速147キロを計測し、順調な仕上がりを見せた。
「弾丸のように回転して曲がる。下に落ちるのではなく、横にキュッと曲がるイメージ。この球で打者から空振りを取りたいね」とエドワーズが自ら解説したのが、福留のバットを粉砕したカットボールだ。
ストレートの軌道のまま打者の手元でキュッと曲がるため、バッターは真っすぐかカットボールか判断できない変化球。メジャーで最多652セーブを挙げた元ヤンキースのマリアノ・リベラの伝家の宝刀としても有名な変化球だが、エドワーズはこの球を操る。
もともとパワーカーブも持ち球としてあり、150キロ台の真っすぐにカットボールと、3つもの強力な武器を持ち合わせている。
「どんなときでも投げられるようにしたい。一番の目標はチームを勝ちに導くこと」とエドワーズ。リーグ最強のリリーフ陣にさらなる厚みを増す存在になるはずだ。
写真=BBM