2年目の飛躍を誓う古谷
積極的に学ぼうという姿勢が光った。高卒2年目の
古谷拓郎にとって、沖縄・石垣島での春季キャンプは実り多いものになったはずだ。「新しい発見が増えてきているので、いいことかなと思います。練習後ではなく、練習の合間にも書けるようにメモ帳を持ち歩いている」と、貪欲に知識を吸収する日々だった。
1月26日に若手選手たちによる合同練習のために石垣島へ入ると、昨季チームトップタイの8勝を挙げた4年目の
種市篤暉の横には、いつも古谷がいた。「一緒に練習できるいい機会だと思った。自分から寄って行ってという感じですね」とニヤリ。種市も「あいつは若手の中でもめちゃくちゃ意識が高い。僕は野球の話が好きなので、野球の話をいろいろしています」と快く受け入れていた。
チームにとって今季初の対外試合となった、2月8日の台湾・
楽天モンキーズとの練習試合で先発を任された。2回を5安打1失点と振るわず「直球の強さが足りない。まだ修正するべき点がたくさんある」と肩を落としたが、真摯に野球と向き合う姿勢は、首脳陣も高く評価している。
本拠地ZOZOマリンからほど近い千葉・習志野高から入団した昨季は、イースタンで6勝をマークした。2学年先輩の種市は2年目にプロ初登板を果たし、3年目での飛躍につなげている。ドラフトでの指名順位は奇しくも同じ6位。「自分もそこに追いつけるように頑張りたい」と、虎視眈々と飛躍を狙っている。
写真=BBM