
左腕を骨折し、6月23日に出場選手登録を抹消された巨人の小林誠司
チームにとって大きな痛手となってしまった。
阪神との開幕戦で先発マスクを被った小林誠司が、6月23日に左尺骨の亀裂骨折で出場選手登録を抹消された。
開幕3戦目、21日の阪神戦(東京ドーム)の5回に左腕前腕部に死球を受けた。6回守備前の投球練習で左腕に力が入らないことを首脳陣に訴え、交代。2日間様子を見たが、
原辰徳監督は23日の試合前に「あれだけ(痛みに)強い男が痛いと言って。レントゲンを撮ったらやっぱり骨折していた」と残念そうに説明した。2016年6月に死球を受けて左肩甲骨を骨折した際にも気づかず、その後も試合に出場したタフガイだが、無念の離脱となってしまった。
今季は強打が売りの
大城卓三が正捕手候補の筆頭として挙げられていた中、「出たところでしっかり結果を出していかないといけない立場だと思っている。大城も調子いいし、自分もいつ出てもいい準備をしていこうと思っています」と、開幕直前の練習試合では6打数連続安打をマーク。原監督も「悪いときはボールに合わせて打ちにいっていたが、今は自分の間合いの中でボールを打っている」と目を見張るほど課題の打撃面で成長を見せていた。
大城が開幕前に新型コロナウイルスの陽性判定を受け入院、10日間で退院したが、万全とは言えない調整の中で開幕を迎えて、
炭谷銀仁朗とともに小林への期待も高まっていた矢先、不運なアクシデントに見舞われてしまった。
骨がつくまでに3~4週間、そこから本格的に動き出すため、復帰には1カ月以上がかかる見込み。昨季まで4年連続盗塁阻止率リーグトップ(昨季は.419)の強肩を誇る守備力は、チームには欠かせない。現在はジャイアンツ球場で汗を流すが、扇の要の早い復帰が待たれる。
写真=小山真司