
選手会長も務める抑えの益田直也。リーグ優勝を目指して今季も腕を振る
選手会長2年目を迎えた。新型コロナウイルスで開幕が延期された昨季を振り返り、益田直也は「当初は野球どころじゃないスタートだった。どういうシーズンになるか分からなかったが、そんな中で順位争いできたし、個人としてもみんな成長できたのではないかな」とリーグ2位と奮闘した異例のシーズンを振り返った。
守護神としても、54試合に登板し31セーブ。通算100セーブ&100ホールドという偉業も達成し、今季は残り31セーブで通算150セーブに到達する。球団では「幕張の防波堤」と呼ばれた
小林雅英以来、史上2人目の快挙となる。
「自分は試合数を投げたい。そのためには抑えなくちゃいけないし、それがセーブやホールドにつながればいい」
このオフは体幹トレーニングの強化に取り組む中で、下っ腹を徹底的に鍛えた。
「いろんな動きをしても軸がブレなくなる」
安定した投球を繰り返すことで、結果を積み重ねようというのが狙いだ。
今季はプロ10年目という節目の年。ルーキーイヤーから72試合に登板し、過去9年間で526試合のマウンドに上がった。実に9年のうち8年が50試合以上登板とフル回転してきた。それでも、それを上回る鉄腕左腕がいる。プロ入りから13年連続50試合以上登板を達成している
日本ハム・
宮西尚生だ。
「宮西さんも現役バリバリでやっている」と4歳上の左腕を意識する。
最大の目標は、もちろんチームのリーグ優勝だ。偶然にも、前回の2005年は守護神・小林雅が選手会長だった。現在の益田と立場が酷似している。「小林雅英さんのように、ビールかけの音頭を取りたい」。そんな思いも胸に秘めている。
写真=BBM