
沖縄・名護キャンプでは連日、早朝特守で守備力強化に励む
将来を嘱望される
野村佑希の課題の1つが守備力だ。初の一軍スタートとなった沖縄・名護キャンプでは、バットの振り込みとともに守備練習にも多くの時間を割いている。キャンプ初日を終えた後に「明日から守備の量も増えていくかなと思うので」と話した通り、2日目からは早朝特守に参加。
清宮幸太郎とともに
金子誠野手総合コーチと
飯山裕志内野守備コーチによる名手コンビに連日、鍛えられている。
昨季は打撃でブレークの土台を築いたが、守備では苦しんだ。21試合出場で7失策。花咲徳栄高時代は投手または一塁手だったため、三塁守備はプロ入りと同時に修業を始めた。まさに発展途上中でミスが出るのも仕方がない面はあるが、やや多過ぎた。スローイングは強く、安定もしており、課題は捕球技術だ。
オフにはグラブを昨季までより一回り大きいサイズに変更した。「やっぱり(グラブの指先が)長いほうが(打球が)入るので。少しでも取れる確率を高くするために、やりたいなと思いました」。大きなグラブは操作性で難しさを伴うが、手のひらが大きい野村は「違和感なく扱えている」。先輩の
杉谷拳士らとともに行った自主トレでも守備練習に時間を割き、基礎練習を反復した。
チームは18年オフに
ブランドン・レアードが退団して以降、正三塁手不在が続いている。そんな状況で昨季、彗星のごとく台頭した野村は大きな希望だ。プロ入りから故障にも苦しめられてきたが、強い体を手に入れて目指すは「開幕スタメンをまずは目標にして、しっかり一軍の戦力として1年間完走できるようにしたい」。攻守で着実に進化を遂げ、
日本ハムのホットコーナーを自分のポジションにする。
写真=BBM