
140キロ台ながら力のある真っすぐと制球されたシンカーで中継ぎの一角に入り込もうとしてるドラフト8位の石井
春季キャンプで頭角を表した新人がドラフト8位右腕の
石井大智だった。矢野監督が「ルーキーとは見ていない」というように即戦力としての見定めが続いている。
実戦初登板になった2月7日の紅白戦は1回2安打2失点。全28球中21球までストレートを投げた。まずは自身の仕上がりとプロのレベルを実感できた。
その後は徐々に評価を高めてきた。21日の
広島との練習試合(宜野座)では4番手で1イニングを無失点。本人も「空振りもとれたし、シンカーがよく落ちました」と手応えをつかみかけている。
「僕みたいに独立リーグから上がってくる選手は、本当に1年1年が勝負だと思ってるんです。一軍キャンプにきてる意味というのもそこにあると思うんです」
秋田出身の石井は四国IL/高知で投げているときにプロスカウトの目に留まった。小柄なタイプだが捕手の原口は「その中でも角度をつけている」と感心した様子。
武器にするシンカーは
西武でサイドスローのリリーバーだった
潮崎哲也氏を参考にした。身長も同じぐらいで得意な決め球を自分のモノにして打者を仕留めた姿をだぶらせる。
矢野監督も「シーズンが終わったら大きな存在になってるかもしれない」と中継ぎのメンバー入りを視野に入れているような言いっぷりだ。
ブルペンは抑えの
スアレスから逆算すると、岩崎、岩貞ら実績のあるリリーフがそろっている。まずは右の中継ぎとして開幕一軍入りで競争から抜け出したい。