
まずは一軍定着を目指す
内間拓馬は安どの笑みを浮かべた。11月中旬に仙台市内の球団事務所で行われた契約更改交渉。右腕は50万円増の870万円でサインした(金額は推定)。「アップするとは思っていませんでした」と白い歯を見せた。
ルーキーだった2021年シーズンは5月7日の
日本ハム戦(札幌ドーム)に三番手でプロ初登板。11試合登板で0勝0敗、防御率5.91という成績だった。計10回2/3を投げ、奪三振は16。自慢の剛速球で何度も空振りは奪ったが、バラつきもあった。合計9安打を浴び、喫した失点は7。「今年は良かったり悪かったりというような差が激しかったので」と反省の言葉を述べた。
最速155キロの直球とスライダーが武器。亜大3年時には、侍ジャパン大学代表にも選出された逸材だ。もちろん、プロ相手に苦戦した現状には満足できない。「もっとできる部分もあった。もっと高みを目指してやっていきたい」。年男として迎える22年シーズンに向け、力強く意気込みを語った。
さらなるレベルアップへ、修正点は理解しているつもりだ。「一定して同じパフォーマンスができればいい場面で使っていただけるようになると思う。やっぱり信頼関係だと思うので。そこを求めてやっていきたい」。常に安定した投球ができるよう、体力やメンタルを鍛え直す構えだ。
次なる目標を問われると「信頼を得る」と書き込んだ。オフは沖縄に戻って、自主トレを行う予定。温暖な故郷で自らを見つめ直し、プロ2年目で大きな飛躍を遂げる。
写真=BBM