全力プレーでチームをけん引している桑原
“ハマのガッツマン”が、一つの節目を迎えた。
桑原将志が8月29日の
阪神戦(甲子園)でNPB史上524人目となる通算1000試合出場を達成した。果敢な守備でフェンスに激突しても、スライディングキャッチで地面に体を打ちつけても、丈夫な体でグラウンドに立ち続けたタフネスの証明。5回終了後に記念のボードを受け取り掲げると、甲子園のファンの温かい拍手を浴びた。
大阪出身。京都・福知山成美高から2012年にドラフト4位で入団した。学生時代からプロ入り当初は内野手。3年目の14年から外野手登録に変更となり、17年には全試合に出場し、ゴールデン・グラブ賞を初受賞した。21年終了後には4年の大型契約を結んだが、慢心は一切なくプロ12年目も全力プレーでチームの勝利に貢献している。
6月14日に左ふくらはぎの肉離れのため出場選手登録を抹消されたが、同25日には一軍へ復帰した。7月1日に今度は試合中に右ふくらはぎの張りを発症し緊急交代。ファンを心配させたが大事には至らず、すぐにスタメンに復帰し出場を続けた。「痛いとかよりも、試合に出られなくなるのが一番つらいので。僕は、戦えると少しでも思うのであれば戦いたいという気持ちしかない。それだけです」と強い覚悟を持って試合に出続けている。
「1試合1試合、キャリアを積むごとに成長して、もっと強くなるという向上心を持ってこれからも自分らしく全力でプレーしていきたい」
まだ30歳。老け込む気配はない。
写真=BBM