
捕手として大きな成長を見せた山本
チームの扇の要として、今季急成長を遂げたのが捕手・
山本祐大だ。開幕から同期入団の
東克樹とのバッテリーで起用されると、息の合ったコンビで東を最多勝(16勝)&最高勝率(.842)の投手2冠獲得へと導いた。球団記録に並ぶ12連勝をマークするなど大活躍を見せた東がお立ち台に上がるたびに「祐大のおかげです」と感謝したフレーズは今年、多くの
DeNAファンの心に刻まれた。
持ち前の強肩に加えて、微妙なコースの投球を捕球でストライクに見せるフレーミング技術やリード面でも信頼を勝ち取り、昨季まで2年連続一軍では打率1割台と課題だった打撃面でも打率.277をマーク。8月18日の
阪神戦(横浜)では7回二死三塁からきっちり同点打を放つなど、勝負強さも光った。
チームは今季、開幕から先発投手に合わせて
戸柱恭孝、
伊藤光の3捕手併用制を敷いたが、東だけだった山本の先発試合は後半戦から終盤にかけて
今永昇太、
石田健大、
濱口遥大と出番が増えていき、自己最多の71試合に出場した。
三浦大輔監督も「本当に配球面でも安定していますし、今年はバッティングでもいいところで一本出してくれたり、非常にいいものを出してくれている」と成長に目を細めた。
主砲・
牧秀悟らと同じ1998年生まれ。ベイスターズが前回リーグ優勝を達成した年に生まれた男が、飛躍のシーズンをきっかけに球団の新たな歴史を築く。
写真=BBM