友杉篤輝は今季のオープン戦全12試合で25打数6安打、失策は1つにとどめるなど堅実な守備でアピールを続けた。開幕前最後のオープン戦となった3月24日の
中日戦(バンテリン)は「九番・遊撃」で先発出場。第1打席に中前打で出塁すると、3球目に盗塁で二塁を陥れ、自慢の足を見せつけた。
ルーキーイヤーの昨季は開幕一軍で迎え、主に遊撃で64試合に出場。9打点、打率.254と存在感を示した。50メートル5秒9の快足が魅力だが、盗塁は9にとどまっただけに「全然足りないので、今年はもっと走りたい。20はいきたい」と2年目の飛躍に燃えている。
今季はチームが内野シャッフルで遊撃のレギュラーだった
藤岡裕大が二塁手に転向。正遊撃手の座は友杉と、プロ9年目の
茶谷健太と争っている。ライバルではあるが、普段から一緒にいることが多く、今オフに自主トレも共にした仲。
「そこに関してはポジションは9個しかない。どの先輩とやっても僕は同じ。茶谷さんは年数で言うと9年目。練習メニューもいろいろ考えてやっている方なので、同じポジションだけど一先輩として、学ぶ姿勢です」と貪欲に技術を吸収している。
171センチと小柄で愛らしいルックス。ファンからは親しみを込めて「あちゅき」と呼ばれるなど人気は急上昇中だ。今年1月には20代の一般女性との入籍を発表。公私ともに充実する若き韋駄天が目指す選手像は、異次元の守備範囲の広さを誇った
小坂誠。俊足から生み出す守備範囲の広さで「友杉ゾーン」を確立する。
写真=高塩隆