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第48回明治神宮野球大会(高校の部)

来春のセンバツへ弾み!!明徳義塾が36年ぶり2度目V。鉄腕エース・市川悠太 公式戦全10試合を完投!!

 

四国大会王者・明徳義塾高は36年ぶりの神宮大会制覇。馬淵監督は試合後、大会期間中の11月11日に最愛の母が死去したことを告白している/写真=川口洋邦


新戦力を試すことなく「9人野球」で頂点


 11月14日、36年ぶり2度目の優勝へ導いた明徳義塾高・馬淵史郎監督は「新チームができたとき、投手も打者も主力が残っていたので、なんとか四国の代表になって神宮大会で優勝を狙おうと意気込んでスタートしました。苦しいゲームもありましたが、こんなにすんなりできるとは……」と振り返る。試合後、11日に最愛の母が死去したことを告白したが、目の前の勝負に徹した。本気で優勝を目指していたことは選手起用の面で顕著に現れており、新戦力を試すことなく、レギュラーの9人のみで3試合を戦い抜いた。

「この大会を勝ち切るには、この9人しかいなかった。優勝すれば四国の出場枠が一つ増えるので、ウチも下手な試合はできませんから」。

 このように勝負にこだわったチームをきっちりと優勝に導いた立役者は、何といってもエースの市川悠太(2年)。高知大会からの10試合計80イニングをすべて一人で投げ抜く鉄腕ぶりで、神宮大会でもサイドハンドから140キロに迫る直球とキレの良いスライダーを投げ分けて好投。創成館高(長崎)との決勝では右足の内転筋痛などに見舞われながらも、相手打線を94球で4安打に抑え完封勝利。試合後には「どこが痛いとか関係なく、全部一人で投げるつもりでやっています。今も疲れはありません」と、自覚を感じさせた。

 打線については「一番から八番までホームランを打てるパワーがある」と馬淵監督が話すとおり、静岡高との準決勝では六番に入った谷合悠斗(2年)が8回に同点2ランを放つなど、このイニングに5本の長打を重ねて逆転勝ち。

「谷合は調子を落としていたので打順を四番から六番に下げていましたが、昨年までは四番の調子が悪くても代わりになる選手がいなかった。それを考えると、今年は打線の層が厚い」と手応えを口にする。一方、今秋は打撃練習を多くこなしてきたことから、「守備は、もたもたしている」と、内野手を中心にたびたびミスが見られたが、馬淵監督はこの冬に鍛え直すことを明言。また、「市川に続く2番手以降の投手を育てるのが急務」と課題を挙げ、来春のセンバツまでにはさらに総合力を高めていく考えを示した。02年の夏の選手権、14年の国体に続き、神宮大会も制した馬淵監督率いる明徳義塾高。残すセンバツ優勝に向けて余念はないようだ。(取材・文=大平明)

■第48回明治神宮野球大会(高校の部)結果
準決勝 大阪桐蔭4-7創成館、静岡3-5明徳義塾
決勝 創成館0-4明徳義塾
優勝 明徳義塾 36年ぶり2度目
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