
明大・和田は早大2回戦で2本塁打。チームの全得点を挙げる活躍で、開幕から2カード連続勝ち点に貢献している/写真=川口洋邦
10打席無安打から覚悟のリーグ戦初アーチ
「来た球を、打つしかない」。明大の右のスラッガー・和田慎吾(4年・常総学院高)は、腹をくくっていた。
「六番・左翼」で出場した4月28日の早大2回戦。今季の開幕からの10打席で無安打のまま、2点を追う4回に二死一塁から11打席目を迎えた。覚悟を決めた打席である。
その5球目。
西垣雅矢(2年・報徳学園高)の139キロの直球を振り抜くと、打球は左翼席へ。リーグ戦初本塁打が同点2ランとなった。
さらに、1点を追う8回には二死一、二塁から柴田迅(3年・早大学院高)の126キロのスライダーを打ち返し、センターバックスクリーン右へ飛び込む逆転3ランを放った。
2本塁打で5打点。5対3での勝利に貢献した和田は、興奮気味に話した。「安打が出ず、悔しい気持ちと情けない気持ちがありました。なんとか結果が出て、よかったです」。
その前日。早大1回戦は北本一樹(4年・二松学舎大付高)の同点適時打、喜多真吾(4年・広陵高)の勝ち越し2点適時二塁打と、同級生の活躍で7対3で勝利した。だが、和田は2打数無安打。6回の守備に就く前に交代を告げられた。
試合後、明大グラウンド(東京都府中市)に戻ると・・・
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