富山の“いだてん”が打撃で進化を遂げている。

　大卒2年目の外野手・松村誠矢(創価大)が7月11日の石川戦で2安打2打点の活躍を見せた。左打席から3回の攻撃でレフトに先制打を放つと、5回にはレフトオーバーの適時二塁打で追加点を挙げた。石川の好投手・近藤俊太郎(金沢星稜大)を攻略し、2対0で勝利。松村が全打点を叩き出した。

「どちらの打席もツーシーム系の球をしっかり逆方向に打つことができた。これくらいはコンスタントに打ちたい」

　兵庫県の出身。山梨・日本航空高を経て、創価大では50メートルを5秒7で駆け抜ける俊足を武器に、2年秋と3年春にはベストナインに輝き、4年秋には盗塁王のタイトルを手にした。「もともと足しかない選手で卒業後に行く場所がなかった」という松村に、富山が声を掛けた。

　入団1年目の昨季は当時の監督・二岡智宏氏(現・巨人コーチ)から・・・