驚きだった内野手指名。控え投手もNPBへ進めると証明した。あとは輝きを放つだけだ。 リポート=高田博史 西武からの指名あいさつ後、潮崎哲也編成ディレクター[右]と谷口
異例のドラフト指名
徳島の室内練習場をのぞくと、ピッチングマシンが稼働している。谷口朝陽が一人、黙々と打撃練習を行っていた。その日は一番乗りだったらしい。
「今はバッティングしたり、守備の練習をしたり。足の速さを落とさないようにダッシュしたりとか……」
先のドラフトで指名された徳島の選手6人(育成指名含む)のうち、西武へは異例とも言える3人が入団することになった。しかも、さらに異例だったのは、投手登録だった谷口が内野手として指名されたことだ。
西武の新入団選手発表会前日の11月25日、記者向けの囲み取材が行われている。そこで投げ掛けられた質問に戸惑った。持ち味は強い肩、速い足、長打力のある打撃と紹介されている。
「今まで一番(打球を)飛ばしたのは?」
「覚えてないです」
「野手として実戦に出たことは?」
「ないです」
「公式戦のスタメンは?」・・・
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