
25年ぶりの優勝を果たした広島。MVP候補が大勢いる点に強さがうかがえる/写真=早浪章弘
あれはもう25年も前の出来事になるのか――。1991年、パ・リーグ連覇を果たした
西武はセ・リーグ覇者の広島と日本シリーズで対戦した。西武球場から決戦は始まったが1勝1敗で舞台を広島へ移すと、西武は敵地で1勝2敗と負け越し。2勝3敗で王手をかけられてしまった。第6戦前日、広島からの移動は飛行機が広島ナインと同便。さらに羽田空港からのバスも一緒となり、そこで私は広島の
山本浩二監督と隣り合わせになった。「いやあ、やられましたよ」と私が話しかけると、山本監督が「まだ分からんぞ」と返してきたのを覚えている。結局、西武は本拠地で連勝。見事に連続日本一に輝いた。
9月10日、広島が圧倒的な強さでそのとき以来となるセの頂点に立った。25年もの間、優勝できなかった広島であるが、1つのターニングポイントになったのは2009年、マツダ広島が開場したことだと思う。それまでの広島市民は設備も古く、お世辞にもきれいな球場とは言えなかった。しかし、天然芝が使われ、近代的なマツダ広島でプレーできるようになり・・・
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