しなやかな投球フォームに、高い将来性を感じる。鍛えてできるものではないポテンシャルの高さ。高卒で入団するプロではまず、体力作りからスタートするが、その先には明るい未来が待っている。 取材・文=岡本朋祐 
習志野高の大先輩であり、来年からチームメートとなるロッテ・福浦から直筆メッセージのプレゼント。2000安打を放った先輩と同様に「名球会」入りを目指す/写真=BBM
プロ志望の決め手は成長できる最高の環境
マウンドを託される投手として、
古谷拓郎には一つのポリシーがある。
「野村克也さん(元楽天監督)の著書で読んだんですが、『信は万物の基を成す』。自信、信用、信頼。信がなくして、何も始まらない。チームの勝利に貢献できる投手が一番良い。勝てる投手になり、息の長いプロ野球人生を送りたいと思います」 古谷が現実的に「プロ」を意識し始めたのは、千葉大会で4強進出した2年秋だという。中央学院高との準決勝で敗退したとはいえ、今春のセンバツに出場した右腕・
大谷拓海(卒業後は社会人でプレー)と互角以上に投げ合っている。
初めて背番号1を着けた3年春は県大会準優勝。関東大会には8都県から19校が出場したが、習志野高(市立)は唯一の公立校として意地を見せた。古谷は作新学院高との初戦では、6点リードの7回途中から救援して2回2/3を無失点。16年夏の甲子園を制した強豪校に快勝し、古谷にとってもアピールとなった。
しかし、3年夏は悪夢を・・・
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