
足もあり、パンチ力のある打撃もする近本[写真中央]。これからも一番に定着しそうやわ。新人王の最有力候補やな。でもヤクルトの村上もかなりホームランを打ちそうや/写真=高塩隆
新人が活躍するかどうかはチーム事情に左右される
元号が変わり、新時代に突入──。ということで大型連休の中、例のS君から連絡が入った。世の中はGWでも、週ベには休みなし。キッチリと仕事が伝えられます。
「今週は令和になったことですし、ルーキー、新人に関して書いてください」ときた。開幕から1カ月が経ち、そろそろ各チームの戦力が出来上がり始めた。そこでルーキーたちはどんな動きをしているのか……であるが、それを書く前に、オレの昭和のルーキー時代のことを振り返ってみる。まあ何度か書いたけど、また付き合ってくださいな。
早大からクジで
阪神に引き当てられ、ドラフト1位でプロ入り。当時はホンマ、スゴかったんよね。関西のスポーツ紙が連日、大々的に取り扱って、何でも1面、そんな感じやったわ。毎日、動きを追われて、自由にできんかった。これだけ期待されてんねや……と感じていたし、ホンマ、それをやりがいに思っていたもんね。
ところが、よ。ここからは阪神ファン、週ベ読者もご存じのことを書いていく。当時の監督は
ブレイザー。彼はシンキング・ベースボールを掲げ、実に合意的な考え方をする。情に流されたり、感情に左右されることがない。それはドラフト1位の新人に対してもそうやった。「ルーキーをいきなり起用することは考えていない。理由? 余計なプレッシャーを与えたくないからだ。メジャー・リーグではこれが普通の考え方だ」とした。
オレはそのことを早々と通訳の人から聞いた。あ、そうなんや、とだけ思ったし・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン