
若手も伸びてきたヤクルトは、打線の厚みで投手陣をけん引している。その打線の四番を打つ村上の存在が大きいよ。ホンマに「村上のチーム」になってるわ[写真=小山真司]
1985年阪神と同じ匂いが今季のヤクルトにはある
一気に夏がやってきた。ホンマに暑い。ということは、ここからがプロ野球の本当の勝負よ。とにかく梅雨時、梅雨明け、そして夏本番、体調管理が難しくなる。ここで崩せばチーム力が落ちる。逆に状態を上げれば、巻き返しは可能。真夏はペナントの分岐点だし、いまの投高打低の顕著な傾向も、そろそろ変化が現れるとオレは見ている。
開幕から4カ月目にさしかかった。さすがに投手にも疲労が出て、へばってくる。これは毎年のことです。そこに襲い掛かるのが打撃ということで、ここの力が強いチームが夏を制する。となれば今シーズンのセ・リーグはやはりヤクルトと
阪神。この2チームということになる。
まずヤクルトだが、負けないチームになったよね。それは昨年の日本一で得た自信が大きく影響している。チームの中に芽生えた自信。これをバックボーンにして、慌てない戦いを続けている。何より思うのが象徴的な存在があること。それが四番の村上(
村上宗隆)だ。はっきり書くと「村上のチーム」になったな……という印象が強い。まだ若いけど、それを感じさせない風格が備わってきた。その村上に引っ張られて山田(
山田哲人)が存在感を示し、そこにうまく若い選手が出現。バランスのいいチーム、これがヤクルトの最大の強みなんやろな。
ショートを守る長岡(
長岡秀樹)、捕手にも内山(
内山壮真)と高卒間もなしの若い選手が堂々とプレーしている。特に大事なポジションであるショートを固定できたことがデカい。長岡をそこにもってきた高津(
高津臣吾)監督の判断、それに応える長岡の成長。これもヤクルトの・・・
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