
引退の理由も素晴らしかった上原。彼は必ず選手の気持ちに寄り添えるいい指導者になると思います/写真=小倉元司
すぐにでもコーチになれる存在だと思います。それぐらいの広い視野を持ち、俯瞰(ふかん)的に物事を見られる人間だと思いましたね。
上原浩治のことです。先日5月20日に引退を表明し会見を行いました。
その会見前の段階での報道によると「自分の代わりに若手にチャンスを与えてほしい」と言ったということが出ました。これには、“さすがだなあ”と思いましたし、浩治は二軍で調整を続ける中で、いかに若手にはチャンスがないのか、ということを実感したのではないか、とも思うんです。
二軍は若手に実戦のチャンスを与える場所ではあることは事実です。しかし、その中でも優先的にそのチャンスをもらい続ける選手というのは、限られているのです。そういう選手は基本的にドラフト上位の選手たちです。彼らを重点的にまず育成していく。これはどの球団でも同じで、仕方のないことです。
その次には、一軍で故障をしてしまい復帰に向け実戦感覚を取り戻すために、一軍クラスの投手も投げます。実戦というのは本当に限られています。その中で、ピッチャーに・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン