
内角球をうまくさばく選手として筆者が挙げた巨人の坂本
今は予習、復習を
PL学園高時代からの親友である
片岡篤史君が新型コロナウイルスで入院となってしまいました。人一倍、体が丈夫な男なので、すぐ元気な姿を見せてくれるとは思いますが、心配です。(※その後、退院が発表)
読者の皆さんも、コロナウイルスもそうですが、いろいろ不自由な生活を強いられる中、大変とは思います。健康に気をつけ、事態の収束を待ちましょう。
では、前回の続きです。今はチームでの練習ができない状態でいる子どもが多いと思いますが、練習が続くと、どうしても日々のメニューをこなすことにいっぱいいっぱいになりがちです。今は逆に時間に余裕がある分、予習、復習として、自分の技術的な課題をあらためて見つめ直す時期に充ててもいいのではないでしょうか。
今回、私がアドバイスするのは、内角球の攻略法です。私自身もそうでしたが、バッターにとって一番の苦手が内角だと思います。
木製と金属バットの違いもありますが、体に近い分、芯を外れ、詰まった当たりになることが多く、手もしびれますし、ヘタをしたら自打球になります。また、内角を意識し過ぎると外角が遠く感じられ、どうしても体で追い掛け、泳がされてしまいがちです。以前、カットボール(私は左打者として右投手のもの)の話でも書きましたが、内角を意識させた時点で、すでに投手は打者より有利になった、と言えると思います。
2つのポイント
少年野球の指導をしている際、内角を苦手とする子どもたちのフォームでよく見る2つの特徴があります(1つずつか、2つともの場合もあります)。
1つはバットの先端の位置です。これは構えの位置ではなく、実際始動するトップの位置です。背中側に入ったり、投手側に傾いたりしていると、どうしてもバットが遠回りし、タイミングが遅れ、詰まりやすくなります。
もう1つは懐が狭いタイプです。ヒジが抜けづらく、どうしてもスイングが窮屈になります。では、広くするためにどうしたらいいかと言えば、構えでグリップを前に、投手側ではなく、キャッチャー寄りのホームベースの近くに出すことです。
これで両腕の下に空間ができ、投手側のヒジが抜けやすくなります。結果、グリップエンドからバットを出しやすく、インサイドアウトのスイングがしやすくなるはずです。
プロで言えば、前回も挙げた
ヤクルトの
山田哲人選手、あとは巨人の
坂本勇人選手が非常に理にかなったスイングで内角球をさばいています。彼らの映像を見て、ぜひマネしてみてください。
PROFILE 立浪和義/たつなみ・かずよし●1969年8月19日生まれ。大阪府出身。PL学園高からドラフト1位で88年
中日入団。1年目からショートのレギュラーをつかみ新人王、ゴールデン・グラブ賞に。その後、95年から97年とセカンド、03年にはサードでゴールデン・グラブ賞に輝き、96年にセカンド、04年にサードでベストナインを手にしている。09年限りで引退。通算2586試合2480安打、135盗塁、打率.285。487二塁打は日本球界最多記録でもある。