週刊ベースボール編集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は4月10日から4月15日の期間だ。 両リーグ完封第1号
週間MIP「中日・柳裕也」
この写真、すさまじいまでの「球持ちの良さ」が分かるだろう。快速球や魔球があるわけではないが、1球1球丁寧に投げ、プロ2年目とは思えぬ投球術がさえ渡った試合だった。
4月10日、
ヤクルト戦(ナゴヤドーム)で先発し、被安打2で今季初勝利、自身初完封、さらに両リーグ初の完封勝利でもあった。今季初登板は4月3日の
巨人戦で4回途中KO。「きょうやられたら終わりと思った」という柳にとっては、まさに雪辱のマウンドとなった。
セ・リーグ週間ベストナイン
[投手]柳裕也(中日)
期間内/1試合 1勝 0敗 0S 防御率0.00
※10日S戦で被安打2、両リーグ最速完封勝利。
[捕手]
嶺井博希(
DeNA)
期間内/16打数 3安打 0本塁打 3打点 0盗塁 打率.188
※戸柱と併用でチーム支える。10日G戦では決勝打含む2打点。
[一塁手]ロペス(DeNA)
期間内/24打数 10安打 2本塁打 5打点 0盗塁 打率.417
※期間中全試合安打。12日G戦は2ラン含む猛打賞。
[二塁手]
菊池涼介(
広島)2回目
期間内/25打数 6安打 2本塁打 3打点 0盗塁 打率.240
※15日G戦で勝利に導く2本塁打。今季のアーチは効果的だ。
[三塁手]
宮崎敏郎(DeNA)
期間内/22打数 10安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.455
※11、12日に連続猛打賞と前年首位打者が復調。
[遊撃手]
糸原健斗(
阪神)
期間内/20打数 7安打 0本塁打 2打点 0盗塁 打率.350
※11日C戦では猛打賞、2打点で勝利に貢献。
[左翼手]
アルモンテ(中日)
期間内/21打数 11打 3本塁打 8打点 0盗塁 打率.524
※復調したDB筒香もいたが期間中4試合マルチ、3本塁打は圧巻。
[中堅手]
丸佳浩(広島)2回目
期間内/19打数 8安打 1本塁打 5打点 1盗塁 打率.421
※神がかった安定感。9四球で出塁率も.607と高い。
[右翼手]
糸井嘉男(阪神)
期間内/17打数 7安打 1本塁打 5打点 0盗塁 打率.412
※15日の本塁打はすさまじかった。7四球で出塁率も.600。
パ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
石川柊太(
ソフトバンク)
期間内/1試合 1勝 0敗 0S 防御率0.00
※8日の中継ぎから中3日で先発し、7回を無失点。
[捕手]
甲斐拓也(ソフトバンク)
期間内/11打数 4安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.364
※15日は猛打賞とバット好調。チームも2位に浮上。
[一塁手]
山川穂高(
西武)2回目
期間内/21打数 7安打 2本塁打 6打点 0盗塁 打率.333
※ややムラはあるが得点圏4割で打点を荒稼ぎ中。
[二塁手]
中村奨吾(
ロッテ)2回目
期間内/16打数 5安打 0本塁打 2打点 2盗塁 打率.313
※打撃好調を維持。足での貢献も大だ。
[三塁手]
外崎修汰(西武)
期間内/23打数 8安打 0本塁打 1打点 3盗塁 打率.348
※外野と併用ながら守備無難。バットと足は変わらず好調。
[遊撃手]
源田壮亮(西武)2回目
期間内/23打数 8安打 0本塁打 4打点 2盗塁 打率.348
※積極打法で2年目のジンクスなし。二番で通算14打点もすごい。
[左翼手]
中村晃(ソフトバンク)
期間内/15打数 5安打 1本塁打 2打点 0盗塁 打率.333
※期間中全試合安打で通算打率も3割に乗せた。
[中堅手]
秋山翔吾(西武)2回目
期間内/25打数 9安打 2本塁打 3打点 0盗塁 打率.360
※相変わらずの安定感。期間中2本塁打も光る。
[右翼手]ペゲーロ(
楽天)
期間内/24打数 5安打 2本塁打 5打点 0盗塁 打率.208
※打率は低く期間中10三振ながら豪快な一発のインパクト大。
[DH]
デスパイネ(ソフトバンク)
期間内/16打数 6安打 3本塁打 5打点 0盗塁 打率.375
※10日以降は眠り(?)から覚め、打率上昇。
写真=川口洋邦