
オープン戦でもサードで出場している淺間。チームの新たなオプション、大きな戦力になりそうだ
最初はどこか半信半疑だった周囲の目は、いま完全に変わった。
3月6日の
ロッテとのオープン戦(鎌ケ谷)。
日本ハムの「一番・サード」でスタメン出場したのは
淺間大基。登録は外野手だが、プロ5年目の今シーズンは野球人生初のサードに挑戦し、レギュラー奪取に向けて猛アピールを続けている。
この日は打っては右に左に広角に打ち分けて4安打、守っても2度の守備機会を無難にこなしてみせた。試合前のノックでも即席の内野手とは思えないやわらかいグラブさばきで好守を連発し、ノッカーを務めていた
緒方耕一コーチからも合格点。
栗山英樹監督も「サード淺間、カッコいいよね」とその対応力と見込んだ野球センスに目を細め、3月29日から始まるペナントレースでの起用も現実味を帯びてきた。
それでも本人は「ほかの内野手の方たちに比べれば、力も経験も練習もまだまだ足りないです。それでも難しさはありますけど、自分の可能性を広げる大きなチャンスだと思ってやっていきたい」と冷静に自分の現在地を分析しながらも、その胸の内はメラメラと燃えている。
清宮幸太郎の戦線離脱のアクシデントもあり、淺間に寄せられる期待値はさらにアップ。サードは近藤、大田、横尾らとの争いになるが、急成長を遂げる背番号26がホットコーナーの座を奪っても何ら不思議ではない。
若き天才、5年目の本格開花の季節へ。淺間大基がいま面白い。
写真=BBM