
11試合に登板し、防御率1.69と安定感の光るロドリゲス
中日の外国人枠が足りない。現在一軍にいる外国人は、ロドリゲス、
R.マルティネスの投手2人と、
ビシエド、
アルモンテの野手2人の計4人。現在の日本野球機構の規定では、支配下登録選手数に制限はないが、一軍出場選手の登録枠には投手と野手で計4人(投手4人、野手4人という登録は不可)となっている。
今日からの
広島3連戦(マツダ広島)の先発は、
大野雄大、
山井大介、
ロメロというローテーションが濃厚。現在登録抹消中のロメロを昇格させるには、現在登録されているうち、だれか一人の登録をはずさなければならない。
しかし四番のビシエドは昨季同様に力強いライナー性の打球で大いに四番の働きをしているし、一塁守備にも安定感がある。アルモンテも開幕当初は不調だったが、状態は右肩上がりだ。ロドリゲスもR.マルティネスも、150キロ台の速球で登板過多が続く中継ぎ陣を支えているし、27日から始まる12連戦を前に、中継ぎ投手を減らすリスクは大きい。
そうした事情からアルモンテが登録抹消になるだろうが、左翼には
福田永将や
遠藤一星が虎視眈々と出場機会をうかがっている。さらにファームでは同じ外野手のモヤが、ウエスタン・リーグで現在最多安打&最多打点。群雄割拠の助っ人外国人のなかでは唯一、今季の一軍出場がないが、それでも出番を求めて懸命な姿勢は評価できる。
12連戦中に再入れ替えの可能性もあるだろう。シーズン最初の山場を守り勝つのか、それとも打ち勝つのか――外国人枠の調整から、与田竜の戦い方が見えてくる。
文=依田真衣子 写真=BBM