
藪はこの年、9勝を挙げて新人王を獲得した
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1994年5月24日だ。
「
巨人に勝てるピッチャーになりたい」が、
阪神を逆指名したときの藪恵市の第一声だった。この日、地元の甲子園で初めて巨人戦登板となった藪。6日前に完全試合を達成したばかりの
槙原寛己と堂々投げ合い、「巨人戦ということは気にしないようにした」結果は、巨人を散発5安打に抑えての完封劇だった。
チームの連敗を4で止め、自らは3連続完投の5連勝。巨人戦初登板で完封した新人は87年、
中日・
近藤真一のノーヒットノーランの快挙以来、7年ぶりのことだった。
写真=BBM