
今季、本拠地では打率.304と相性がよい。得意の横浜スタジアムで大暴れを誓う
パ・リーグに続き、セ・リーグもレギュラーシーズンが全日程終了した。タイトルは打撃2部門で
DeNAのソトが獲得。本塁打争いでは、来日1年目の41本を超える43本を放ち2年連続のキングに輝き、さらに今季は打点王(108打点)のタイトルも手中に収めた。
6月に月間打率.188というスランプを経験しながらも、「打てない時期でも、
ラミレス監督が起用し続けてくれたことが大きかった」と指揮官の期待に応え、7月は打率.326まで復調。チームのAクラス進出の大きな原動力となった。
来日1年目の昨季は、無我夢中で駆け抜け「あっという間」にシーズンは終了したが、今年はまだ終わらない。現在は週末に幕を開けるクライマックスシリーズに向けて、横浜スタジアムで調整を重ねている。
「昨年は出場できなかったからね。2年目にしてプレーオフに出場でき、すごくうれしいし、興奮しているよ」
プエルトリコのウインター・リーグを除けば、約10年前にアメリカのマイナー・リーグで経験して以来、プレーオフとは縁遠いキャリアを送ってきた。それだけに本拠地で
阪神を迎え打つファーストステージが楽しみでしかたがないと言う。
「プレッシャーのかかる大舞台でプレーするのは大好きなんだ」
わずかなインターバルでフィジカルをリフレッシュさせ、「状態もいいよ」と明るく語るソト。2冠王のバットがDeNAをCSファーストステージ突破へと導く。
文=滝川和臣 写真=田中慎一郎