11月3日、神宮第二球場は野球場としての役目を終える。最後の日を控え、すでに前夜から列ができていた
11月3日、神宮第二球場は大変な騒ぎとなりそうだ。
前夜(2日)、19時過ぎの段階で、約15メートルにわたるシート張りの列ができていた。球場からは、朝7時までには列に戻って欲しい、との通達が貼り出されていた。
来年の東京オリンピック開催と、その後の明治神宮外苑の再開発を受け、野球開催は3日の高校野球東京大会準々決勝が最後になる。来春のセンバツ甲子園出場をかけた、貴重な資料となる大事な一戦である。
午前10時から2試合が組まれているが、第2試合は帝京高と日大三高。ラストを飾るにふさわしい、強豪校同士の好カードである。
1961年の開場から59年。「ダイニ」「ジンニ」と親しまれてきた神宮第二球場。3日は人気校に加え、別れを惜しむファンが、多数詰めかけることが予想される。
しかし、収容は2階席を開放しても約5600人。前夜からすでに始まっているフィーバーからすれば、入場できない可能性もある。
スコアボードは手書きであり、昭和の香りが色濃く残るスタジアム。野球場としての最後の役目(ゴルフ練習場は営業予定)を、目に焼きつけたいと思っている。
文=岡本朋祐 写真=BBM