
頼れるベテランはチームに不可欠だ
「来年は横一線だと思う。何とか優勝したい」
今季、最下位に終わった
ヤクルト。チームリーダー的存在でもある
青木宣親は、悔しさをかみ締めながら、来季の巻き返しを誓った。
「誰よりも一番打ちたい」と個人的な目標は口にしたものの、1月に38歳を迎えるベテラン選手の口から出てくる言葉は、チームメートへの要求が多かった。
「もっとガツガツ来てほしい。自発的に。レギュラーを獲るのはそういう人間。何となくやっている人は何となくの結果しか出ない」
毎年、100人以上が入れ替わる厳しい世界。だからこそ、ほかの選手に負けない自分の「武器」が必要だということだろう。「レギュラーを獲ったら渡さないとか、そういう気持ちが大事」と続けた。
年明けにはアメリカ・ロサンゼルスで合同自主トレを行い、昨年に続き
村上宗隆らも参加するという。青木が発する言葉の数々の力。実際に寝食をともにし、常に触れていれば、向上への大きなヒントとなる。高卒2年目にして36本塁打、96打点という立派な成績を残した村上の活躍は、青木と過ごした時間と無関係ではなさそうだ。
写真=BBM