
タイ・カッブ型(左側、白いバット)で今季2年目にさらなる飛躍を目指す近本
今キャンプ中、ここまでの対外試合3試合で、1本塁打を含む6打点を挙げている
近本光司外野手。順調なキャンプを過ごしているが、プロ2年目はバットを変更しさらなる活躍を目指している。重さや長さは大きく変更していないが、グリップエンドに変化を加えている。
「ヤナセ(バットメーカー)さんにグリップがタイ・カッブ型のものを頼みました。そのバットが出来上がってきて、握ったときに感覚がすごくよかったんです」
昨年まで使用してたグリップよりも厚みがある太い円すい形のタイ・カッブ型グリップ。本来ならグリップ部分に重みを感じそうなものだが、近本の感覚では、これまで使用していたバットの感覚とそこまで変化はないという。あくまでも握ったときの感覚が、これまで以上に良かったのだ。
2本のバットが立っている写真では、、黒色のバットが、練習のときに使用する軽めのバットで、振り抜きの感覚をよくするためのもの。白いバットが今季使用を考えているタイ・カッブ型のバットだ。
実戦形式の試合で結果を残しているが、近本自身は課題があるという。「まだ実戦では、どうしても力んでいるんです。練習のときにはリラックスしていて、いい感じで打っています。実戦でいかにその練習時の状況に持って行けるかですね」
新しい型のバットでいい感覚をつかんでいるだけに、自信はあるという。あとは実戦でいかにリラックスし、いかにいいスイングができるか。その感覚を開幕までにしっかりとつかんでいく。今年も活躍できる根拠が整いつつあるようだ。
文=椎屋博幸 写真=小山真司