
撮影にも笑顔で応じるジョーンズ。日本で成功するために“やる気MAX”だ
身長188センチ体重98キロの大きな体は、小柄な選手が多い
オリックスの中ではひと際目につく。フリー打撃では、軽くスイングしながらも打球がスタンドを越え、さすがの打棒を披露。パワーだけでなく、技術を兼ね備えた打撃は、ファンのみならずチームメートも注目するほど。メジャー通算282本塁打を誇る実績十分の“大物助っ人”の存在感は、春季キャンプでも突出していた。
だが、普段は大物感を与えない。休日には外野手陣とともに食事に出かけ、打撃やプライベートの話題で盛り上がり、練習の合間にも笑顔で積極的にコミュニケーションを図る。今年35歳の年齢は、若返りが進むオリックスの中で年長とあって、早くも兄貴分的な存在となりつつある。
取材も真摯に対応してくれる。週刊ベースボール3月9日号のインタビューに応じてくれたジョーンズは「Nice to meet you!」と発して握手を求め、その後の質問にも1つひとつ丁ねいに答えてくれた。
日本の野球を「エネルギーにあふれている。そんな野球が大好きさ」と語り、日本のファンについても「熱い声援を送ってくれ、『最後まであきらめずにやらないといけない』と思わせてくれるんだ」と、日本を学び、そして理解している答えが多々。異国の地に順応しようとする姿勢は、言葉の端々からにじみ出る。
写真撮影にも笑顔で応じ、
イチロー氏が出演するオリックスのテレビCMでのキャッチコピー『やる気MAX! ORIX!』がプリントされた球団タオルを手にすると「ボクもコマーシャルに出してくれよ!」と周囲を笑わせる一幕も。そんな気さくな一面も、人を惹きつける一因なのだろう。
打撃に対する考えは週刊ベースボール3月9日号で語っているが、その力を発揮するには“環境に対応すること”が大事なのは承知のうえ。日本に、そしてチームに馴染んでいる助っ人の“本気度”は、プレー以外からも感じ取れる。
写真=BBM