大島新監督の下で

昨年1月に就任した小早川会長は2年目の抱負を語った[写真=BBM]
法大野球部OB会(法友野球倶楽部)の「令和6年度総会」が1月20日、東京都内のホテルで行われ、卒業生約100人が出席した。
昨年1月に就任した
小早川毅彦会長(元
広島、
ヤクルト)があいさつ。冒頭では、能登半島地震の被災地へのお見舞いの言葉を述べた。そして、OB会長2年目の決意を語っている。
「昨年の東京六大学リーグ戦はコロナ禍前の状況に戻り、神宮球場でプレーする学生にとって、応援席からの声援が、いかに大きな力を生むのかを、スタンドからも実感しました。3年間指導していただいた加藤(加藤重雄)前監督が昨年限りで退任し、大島(
大島公一)新監督が就任しました。私が考える法友野球倶楽部の3つの運営理念である『野球部の支援』『女性の参画』『地方活性化』を推し進める中でも、現場への支援を全力で取り組んでいきたいと思います。OB・OG皆さんからお力をいただき、大島監督の下、47度目のリーグ優勝を報告できる形になっていけばと思います」

昨年、野球部長に就任した金光氏[元野球部監督]は現場への強力バックアップを約束した[写真=BBM]
来賓として出席した金光興二部長(法大元監督)は、大学側の代表としてあいさつした。
「グラウンドはバックネット工事のため、2月末まで使えません(対外試合が実施できず)。例年よりもキャンプ期間を長く設定し、春に向けた万全の準備を整えたい。また、学生たちがエネルギーを蓄え、パフォーマンスを発揮するための、合宿所の食事の改善を進めます。とにもかくにも、結果を出していただけるように、側面からバックアップできれば。OB会会員の皆さんのご支援をいただき、(リーグ戦での結果として)恩返しができるように野球部の現場として頑張っていきたい」
2021年から助監督として加藤前監督を支え、今年の1月1日付で就任した大島新監督は、出席者を前にした壇上で背筋を伸ばした。
「責任の重大さを感じており、学生が学ぶ環境を整えることが役割と考えています。奮闘、努力し、学生たちが社会へ出る最後の準備期間として、人格の完成の場にしていきたい」

新年会の壇上では歴代OBが現役部員へエールを送った。左から山中氏、山本氏、田淵氏[写真=BBM]
法大野球部のレジェンドである
田淵幸一氏(元
西武ほか)、
山本浩二氏(元広島)、全日本野球協会・山中正竹会長らが現役学生を叱咤激励。主将・吉安遼哉(4年・大阪桐蔭高)以下幹部のほか、157キロ右腕・
篠木健太郎(4年・木更津総合高)、151キロ左腕・吉鶴翔瑛(4年・木更津総合高)の中心選手が壇上で、2020年春を最後に遠ざかるリーグ優勝、天皇杯奪還を固く誓った。
総会・新年会の最後は、校歌とエールで締めた。「フレー! フレー! 大島!」。大島新監督、現役学生、大学、OB会が一丸となって歩んでいくことを再確認し、中締めとなった。
文=岡本朋祐