文武両道のわが母校

　交流戦の後、3日だけだけど、試合がなかった。俺たちOBもちょっと羽を伸ばして、『プロ野球OBゴルフ選手権』というのをやったんだ。スコアか……武士の情けで聞かないでくれ。テレビ放映されたから隠しようもないんだけどね。

　ずっと天気が良かったから、高校球児みたいに日焼けしちゃったよ。そういえば、わが母校・鳥取城北高が春季中国大会で優勝した。阪神の能見篤史と西武の藤原良平もOBで、いま石浦外喜義(ときよし)校長の下で、文武両道の学園改革が進んでいるんだ。野球部も立派な球場を造ってもらったしね。

　石浦校長のすごいところは、スポーツだけじゃなく、勉強にも力を入れるところ。「あくまで学生の本分は勉強」ってね。俺たちのころは、恥ずかしながら公立の滑り止めくらいに言われていたけど、いまは東大や京大に進む卒業生もいるらしい。OBとしても、うれしい話だよね。石浦校長は、もともとは相撲部の監督をしていて、いまも総監督。息子が関取の石浦さ。

　あちこちで高校野球の夏の地方大会が始まったけど、全国約4000校から49代表だよ。とんでもない狭き門だよね。俺も行きたかったんだけど、届かなかった。今年はかなり可能性が高いみたいだし、出場してほしいね。そしたら俺も応援に行くよ。

　世間的な注目は、なんといっても・・・