
1959年のシーズンオフ。ともに新人王を獲得した桑田武[左]と筆者
驚くべきルーキーたち
いよいよ今年のペナントレースが始まった。それでも新型コロナ禍の脅威はまだ残っているから、選手も球団も感染対策を徹底し、全143試合を戦い抜いてもらいたい。
今年も何人かのルーキーたちが開幕一軍切符を勝ち取っているが、さて長いシーズン、どれだけの成績を残せるだろうか。アマチュアと違ってプロは毎日のように試合があるから、ルーキーはまずそれに慣れなければならない。最初のうちは無我夢中でやれても、やがて疲れが出てくるし、相手に研究もされ、成績が落ちていくことも少なくない。今年のルーキーの中では、オープン戦トップとなる6本塁打を放った
阪神の
佐藤輝明が注目だろう。シーズンに入って佐藤輝がどうプロの世界に対応し、結果を残していくのか。しばらくは様子を見ることにしよう。
佐藤輝を中心とした今年のルーキーたちは「2021年組」と呼ばれていくことになるが、それを言うなら私は「1959年組」になる。もう60年以上も前のことだが、この年のルーキーたちは自分で言うのも何だが実力派ぞろいだった。今回は彼らの話をしよう。
1959年は昭和34年。大阪の浪商高から東映に入団した私は六番・レフトで開幕スタメンを勝ち取り、この年、打率.275の13本塁打に57打点でパ・リーグの新人王に輝いているが、・・・
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