
中村悠平選手[中央]は捕手として投手陣をよくリードしたことももちろんですが、助っ人に挟まれて六番打者としても素晴らしい働きでした
ヤクルトが2年連続最下位から6年ぶりに優勝(8度目)を飾りました。昨年までとの大きな違いは、投手陣にあると思います。昨季のチーム防御率4.61(リーグワースト)から今季は3.45(同3位。優勝時点)と飛躍的に向上。とくにリリーフ陣が整備されたことが、シーズンを通して安定した戦いにつながりました。
ブルペンに柱と呼べる存在がいたことも大きいでしょう。昨季も最優秀中継ぎのタイトルを獲得した
清水昇選手です。プロ2年目だった昨季(52試合登板、30ホールド)は自分のことで精いっぱい。ガムシャラに投げていただけで、チームのことまで考える余裕はなかったはずです。それでも若い選手にとって1年間投げ抜いた経験は何物にも代えがたく、今季も
高津臣吾監督に信頼され8回のマウンドを任されることによって、自覚も芽生えたのでしょう。最後は自信を持って、堂々と投げていました。失点する試合もありましたが、72試合、つまりシーズンの半分を投げれば、疲労が溜まり、十分なパフォーマンスを出せない時期もあって当然です。それでも大崩れはしなかった。NPBシーズン最多ホールドの50ホールドは立派です。加えて・・・
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