強打が売りの男が守備面で成長を示している。スタメンマスクの機会をつかめず代打や外野手、指名打者での出場が昨季までは多かったが、今季は扇の要に座ることが主になった。飛躍の根底には技術と心のつながりがある。 取材・構成=鶴田成秀 写真=井田新輔、BBM ※取材日は7月21日 4つの心得
こだわり、目指し続けた捕手の位置。今季、扇の要に座って投手陣をリードしている男は、1試合を通してマスクをかぶるため、オフから課題に感じていた4つのことと向き合ってきた。先輩とともに汗を流した自主トレで学んだ基礎が、「大きな第一歩」と力強く言う。 ──50試合以上、スタメンマスクをかぶって間もなく後半戦へ。過去2年と比べて疲労もたまっているのでは。
佐藤 でも、良い疲れですし、昨年、ファームで毎日試合をこなしながら朝から晩までウエート・トレーニングや特守もしていたので。その経験が生きているんです。だから、そこまで疲労も感じずにきています。
──一軍で試合出場を続けて充実感もある中で課題や収穫も得たと思います。
佐藤 両方あります。でも、収穫のほうが多いんです。今まで課題として考えていたことができるようになってきて。自信もついてきました。1試合を任せてもらえることも多くなってきたので。
──捕手にこだわり入団し、3年目の今季も“正捕手獲り”を目指して挑んだシーズンですからね。
佐藤 はい。1試合を任せてもらえるように、まずは基礎な動作を反復して練習してきたので。『捕る』『投げる』そして『止める』ということを重点的に自主トレからやってきて。その中でピッチャーとの『コミュニケーション』も忘れずに。その4つのことを磨いてきたんです。
──自主トレは、チームの先輩である
益田直也投手、
田村龍弘捕手とともに行っていました。
佐藤 ピッチャーとキャッチャーの先輩なので・・・
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