
前期優勝祝勝会は球団事務所で[中央が佐藤氏]
悪夢の3日間……
プロ4年目の1973年は、張り切り過ぎて春のキャンプで体を壊したという話をしたよね。シーズンに入っても、食事は野菜中心にしたほうがいいと思ってやっていたんだけど、完全に勘違いだったね。体調はよかったが、肉を食わないと、なかなか闘志が出てこないんだ。打たれても、さっぱり悔しさが出てこなかった。あれはダメだね。
そうは言ってもよく投げたよ。4月14日が開幕だったけど、調べてもらったら4月は12試合中8試合、5月は26試合中13試合らしい。しかも1イニングじゃない。長いときは5イニングくらい投げていた。
この年で、すごく記憶に残っているのが5月30日からの3試合連続サヨナラ本塁打。もちろん、打ったんじゃないよ。打たれたほうね(笑)。3回連続じゃなく、3試合連続もすごくない? ちなみに、これは7試合連続登板の最後の3試合で、この間、ダブルヘッダーの連投も2回あったんだ。
たぶん世界唯一の記録で、塗り替えられることもないんじゃないかな。だって、普通は使わんでしょ、サヨナラホームランを打たれた選手を、そのまま3試合連続でさ(笑)。野村さんは「絶対に破られない世界のワースト記録だ」と言っていたけど、使ったそっちも悪くない?(笑)
最初の試合が5月30日の
ロッテ戦(後楽園)ダブルヘッダーの2試合目で、俺は8回途中から投げ、9回に榊(
榊親一)さんにレフトスタンドにサヨナラ本塁打を打たれた(3ラン。試合は3対5)。翌日は移動して6月1日に西宮で阪急戦だったけど・・・
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