「人間力野球」の象徴

慶大1回戦で同じくドラフト候補の相手エース・加藤に投げ勝ち、1安打完封。雨中の悪コンディションで中断を挟みながらも集中力を切らさなかった/写真=斎藤豊
投手の勝利数は個人記録だが、チームに貢献した証しでもある。明大のドラ1候補右腕・
柳裕也(4年・横浜高)が慶大1回戦(9月24日)で被安打1、13奪三振と好投。自身5度目の完封で今季2勝目を挙げ、東京六大学リーグ戦通算20勝に到達した。柳は「20勝は1年秋が終わったときから目標にしてきたのでうれしい」と表情を和らげた。
最速150キロ、常時140キロ台中盤の直球と130キロ台前半の落ちるカットボール、110キロ台のカーブを操り、安定して試合を作れるのが強み。20勝した時点で50試合に登板しており、防御率は1.84。1試合あたりの奪三振は10.38個を数える。
1年春にリーグ戦デビュー。2年春の東大2回戦で初先発して初勝利してから順調に白星を重ね、明大では2014年の
山崎福也(現
オリックス)以来となる20勝投手となった。
節目のこの試合では、リーグ戦通算22勝の慶大エース・加藤拓也(4投年・慶応高)と投げ合った。今春は2度対戦して、1敗1分けだった相手だ。それだけに喜びもひとしおかと思いきや、「相手が誰であれ、チームのために投げることに変わりはありません」とキッパリと言った。
3対0で迎えた9回の守りでは、試合中に降り出した雨が強くなった・・・
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