その大柄な体格が何かとクローズアップされるが、対外試合では本塁打も飛び出し、アピールを始めている。ゴームズも加わり、激化する外国人枠での戦い。存在感を示し、四番の座を確かなものとできるか。 取材・構成=富田庸、写真=早浪章弘、大泉謙也 10年やってきた今の体重がベスト
久米島での春季キャンプ初日から、そのバットで室内練習場に快音を響かせ、「天気は“雨ダー”だけど、バッティングは“晴れダー”だね」と梨田昌孝監督をうならせた。さらに3日目、53スイング中17本のサク越えを放ち、首脳陣を喜ばせる。だが、紅白戦、練習試合では一転してバットは湿りがちで、漂いつつあった停滞感。そんな空気を自ら一掃し、いよいよ本領発揮の時が来た。 
一塁の定位置を栗原[左]、銀次[中央]と争っているが、指名打者での起用が濃厚だ
――2月24日、
西武との練習試合(サンマリン)では第1打席で左翼へのソロ本塁打。21日のオープン戦(
中日戦=北谷)で初本塁打(3ラン)を放っていますから、対外試合では2戦連発となりました。
アマダー しっかりミートして、強くいい当たりを心掛けたんだ。内角の簡単な球ではなかったけれど、うまく運べたね。少しずつだけど、日本のピッチャーのフォームであったり、リズムに対応できるようになり、打席の中でも自信を持って挑めるようになってきている。今は毎日、日本の投手の映像をチェックして、特徴や球種などを研究している。
――グラウンドではほとんど表情を変えず、黙々と練習している印象です。実際はどんな性格なのでしょう。
アマダー 友人と楽しい時間を過ごすときは、もちろんリラックスする。でも、野球場に一歩入ればプレーに集中するし、自分の力を最大限発揮できるように努力する。その姿が真面目に見えるのかもしれないね。
――
楽天というチームに入ってみて、どんな印象を持ちましたか。チームメートからは「アマちゃん」と呼ばれているようですが。
アマダー すごく雰囲気のいいチームだね。若くて才能のある選手もたくさんいるようだし。
――日本の野球ファンへ、自己紹介をしてください。
アマダー 僕は負けるのが大嫌い・・・
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