ソフトバンクはみんながいい、こんなチームなかなかない

　オープン戦も進み、早いもので開幕までのカウントダウンに入った。球界はいま、不祥事が相次ぎ、本当に厳しいときを迎えている。でも、開幕からレギュラーシーズンへ……という中で、ファンに支持されるような戦いをしてもらいたい。熱く、感動を与えられるような戦い……。それしかない。窮地を救うには、みんなで逆境を跳ね返す。そういう気持ちで戦ってくれれば、必ず光りは見えてくる。オレはそう信じておるんや。

　きれいごとかもしれない。それは分かっているけど、球団、監督、コーチ、選手が必死に日々を戦う。いまこそ原点回帰を。それがファンの声援に報いることになる。

　そういうことで、今週号。戦力分析の特集を行い、来週は順位予想が組まれるということやけど、まずオレにはパ・リーグの順位予想をひと足早くやれ……という指令よ。来週はセ・リーグを予想するけど、アー、悩むよな。パ・リーグの予想はホンマ、難しいわけよね。

　何が難しい？って声が上がるやろな。そんなん簡単やろってね。それは分かっている。簡単に決めることができる順位が2つある。まず1位、優勝はここしかない。そう、ソフトバンクよ。例えば評論家20人で先行予想したら、まず満票でソフトバンク優勝と予想するんと違うかな。それほどの強さよ。

　3月の始め、博多での阪神とのオープン戦2試合をオレは現場で見た。先発は千賀滉大、攝津正やったけど、まったく死角が見当たらないわけよ。この2試合、松田宣浩、今宮健太といった主力が抜けていたけど、その代わりに出た選手もそん色のない力なわけ。まさしく戦力層の厚みを感じたわ。

　中には李大浩がメジャーに行き、その流出が大きなマイナス……と不安視するむきもあるが、オレはまったく感じないな・・・