交流戦のない時代、パ・リーグの選手たちが巨人に挑む舞台は日本シリーズしかなかった。ここでは強烈なインパクトを残した6選手の戦いぶりを振り返る。 写真=BBM
稲尾和久[西鉄] 1年目から3年連続日本一 巨人と4度日本シリーズを戦い3度日本一と抜群の強さを誇った。高卒1年目の56年は先発、リリーフにフル回転で全6試合に投げて3勝。第6戦に1失点完投で胴上げ投手になった。57年は第1戦と第3戦に完投勝利で2年連続日本一。58年(写真)は1戦目で初黒星、3戦目は1失点完投も敗戦。そこから奇跡の4連勝で逆転日本一に導いた。63年は第1戦完投勝ち、第3戦は7失点で敗れ、第6戦完封。だが、連投の疲れで7戦目に6失点で敗れた。
杉浦 忠[南海] 出血しながら史上初の4戦4勝 大卒2年目の59年(写真)はほとんど一人でシリーズを投げ抜いた。第1戦は大量点に守られ3失点も8回を投げて勝利。第2戦は5回から登板して1失点で2勝目。第3戦は10回2失点で完投。第4戦は指の血豆が破れて出血しながらも、完封で日本一に導いた。65年は第1戦に先発し5回3失点で負け投手に。第5戦は同点の7回から・・・
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