144試合67勝75敗2分 勝率.472
[ホーム34勝37敗1分/ビジター33勝38敗1分]
[交流戦13勝11敗0分 勝率.542 5位] ◎投手力
CS進出争いを演じたものの、最終的には9年連続Bクラスに沈んだ。だが、指揮官が就任した12年の勝利数が46だったことを考えると、今年の67勝は飛躍的な進化を遂げたといえる。最大の要因は投手陣の踏ん張りだ。昨年まで6年連続最下位だったチーム防御率が3位までアップ。前年の4.50が3.76と1点近くも減っている。
一番の功労者は
阪神からFAで獲得した
久保康友。12勝6敗の好成績で投手陣をけん引。最多勝にあと1歩届かなかったが、大車輪の活躍でチームに貢献した。そしてもう一人、著しい活躍を見せたのが2年目の
井納翔一。シーズン序盤から飛ばしていき、5月には完封1を含む4勝を挙げ、月間MVP。前半戦だけで9勝(5敗)。リーグ最速10勝にも到達し、自己最多11勝で先発ローテーションを守り切った。さらに、
モスコーソ(9勝)とシーズン途中から先発に転向した
山口俊(8勝)を加えた先発右腕カルテットの働きが、CS進出争いを演出した大きな要因といえる。

▲チームトップの12勝を挙げ、勝ち頭となった久保。移籍1年目から期待どおりの活躍を見せた
そして
林昌範、
長田秀一郎、
三上朋也らの中継ぎ陣の貢献も大きかった。一昨年、昨年に比べて投手力は間違いなく充実してきている。
◎攻撃力
一方の打線は若手の成長が際立った。今季レギュラーに定着し、盗塁王を獲得した
梶谷隆幸を筆頭にシーズン途中から中堅の定位置を獲得した
桑原将志、大型遊撃手の
白崎浩之と多くの選手が台頭してきている。中でももっとも強い印象を残したのが
筒香嘉智。プロ5年目の若き超距離砲がついに開花した。チーム三冠となる打率.300、22本塁打、77打点。侍ジャパンにも招集され、今、飛躍のときを迎えている。
昨年136打点、打率.333で2冠に輝いたブランコは、ケガで3度離脱するなど本来の力を発揮できなかった。だが、シーズン途中に入団したグリエルがその穴を埋める。デビュー戦での猛打賞を皮切りに、低調だった攻撃陣をけん引。キューバの至宝の活躍なくして、CS進出争いはあり得なかった。
ただし、チーム打率はリーグ最低の.253。昨季が同2位の.2617だったことを考えれば、寂しい成績だと言わざるを得ない。Aクラス進出には打線強化が必要だ。
◎守備力
リーグ最多の116失策で、3ケタは唯一の記録。この数字がすべてを物語っている。
チーム最多は
山崎憲晴の12個。次いで白崎浩之の11個だった。ともに内野の要・遊撃手の二人。ショートの守備力アップが来季のポイントになりそうだ。
そして今季から先発マスクをかぶった
黒羽根利規も失点に直結するエラーを犯している。6月27日の
広島戦(横浜)でリーグ最多タイとなる1試合3失策の不名誉な記録に並べば、記録には残らないが、9月2日の阪神戦(甲子園)でも手痛いミスを起こす。1点リードの9回一死満塁で適時打を浴び、同点。二走の
マートンも本塁を果敢に狙った。だが、中継を経てホームに戻ってきたボールは完全にアウトのタイミングだった。が、待ち構えていながら甘いブロックをかいくぐられサヨナラのホームインを許した。
失策によって勝ち試合を落としたことも多かった1年。CS進出に向けて一つの勝利が重要となってくるだけに、守備力向上は必須だ。
【2014年の主な達成記録】
▼歴代3位タイとなる22年連続勝利=
三浦大輔、7月13日対
ヤクルト(神宮)
▼球団史上2人目となる2試合連続先頭打者本塁打=梶谷隆幸、9月10日対ヤクルト(横浜)
▼球団外国人投手シーズン最多となる9勝=モスコーソ、9月19日対広島(マツダ広島)
▼球団新人最多セーブ記録を更新する19セーブ=三上朋也、9月14日対
巨人(東京ドーム)
【はみ出しデータボックス】15年連続負け越しのリーグ記録も近い
02年から13年連続で負け越し。62〜76年にヤクルトが作った15年連続負け越しのリーグ記録に迫ってきた。昨年は66失策と堅守だったが、今年は両リーグ最多の116失策と守りが乱れた。
DeNAのチーム3ケタ失策は、大洋時代の67年に131失策して以来47年ぶり。チーム失策が前年から50も増えたのは、リーグ初である。投手、捕手、内野手、外野手全ての部門で失策が増えたが、とりわけ外野手は8失策から22失策へ激増。外野手に専念した梶谷と筒香は、バットで期待通り結果を残したが、守りではともに6失策と精彩を欠いた。
チーム防御率3.76はリーグ3位で、前年までの6年連続最下位から脱却した。しかし、リーグ最多タイ10個の捕逸も含めた守りのミスが響き、自責点とならない失点が両リーグ最多の85点あり、ヤクルトに次ぐ624失点。失点率4.36はリーグ5位だった。上位進出には守りの強化が欠かせない。