ここまで紹介した選手以外にももちろん統率力に溢れるリーダーたちがいる。彼らの役割を紹介するとともにキャプテン不在球団の選手会長たちの活躍にも触れていこう。 キャプテン+選手会長で協力体制を築く
これまでに紹介した
巨人、
オリックス、
DeNA、
日本ハム、
楽天と同様に、
ロッテ、
西武、
阪神の3球団は選手会長とキャプテンがどちらも在籍している。
ロッテでキャプテン歴2年目を迎える
鈴木大地は、13年オフの納会で
伊東勤監督に就任を立候補し、昨年にプロ3年目でCマークを着けた。
桐蔭学園高で副主将、東洋大と大学日本代表では主将を務めたように、言葉と行動でチームを引っ張るキャプテンシーは根っからのものだった。キャプテン1年目の昨年は全試合に出場し、自己ベストの打率.287をマークするなどプレーで鼓舞したが、チームは4位に沈んだ。「本当に悔しい」と責任を痛感したが、「15年に生きる経験をできた」と振り返った。ベテランと話し合う機会が増え、年下の選手との連携も深まった。また、全員が一致団結したときのチームの強さを実感できたと語る。残留の熱意が叶い、今年も主将の座を任された。

キャプテン2年目を迎えるロッテ・鈴木[右]。前キャプテンの岡田[中]が新選手会長に就任し、バックアップも十分
また、前キャプテンの
岡田幸文が今季から選手会長に就任。昨シーズン中からアドバイスを受けていたという先輩と二人三脚でリベンジを誓う。「不安なくやれる自信はある。昨年よりももっといろいろなことをやれると思います」とやる気に満ちている。
西武の
栗山巧は主将となって4年目のベテラン。11年オフに行った自身の結婚披露宴の席で、当時の
渡辺久信監督(現SD)からキャプテン就任の命を受けた。今オフ、代行から正式に監督に就任した
田邊徳雄監督も「あれだけチームを引っ張っていける選手はいない」と再びキャプテンを任せるほど首脳陣からの信頼は厚い。前に出るところは出て、出なくていいところは引いて、サポートする。これが信念だ。ただ、本人に・・・
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