開幕から2カード目に入り、ドラフト1位入団の即戦力投手がそれぞれ緊張の面持ちでプロ初登板を果たした。若武者が挑んだデビュー戦を経験豊富な解説陣が鋭く斬る。駒大の先輩でもあり、同じサウスポーの高橋尚成氏の目にDeNAドラフト1位左腕の初マウンドはどう映ったのだろうか。 取材・構成=滝川和臣、写真=大賀章好、BBM 失投につながった原因
真っすぐに球威のあるピッチャーというのが初登板の一番の印象です。真っすぐのキレはプロでも十分に通用することを証明していました。調子も良かったと思います。試合後の硬い表情から本人は悔しさを感じているようですが、これもプロの第一歩。次はもっとうまくやってやろうという気持ちになったはずです。
2回に五番クルーズに浴びた一発は、低めの変化球をうまく拾われた。決して失投ではなく打者が一枚上手だったと割り切るしかない。直前に捕手の
戸柱恭孝がファウルフライを落球してしまいましたが、野球はミスをするスポーツです。それをカバーできるのが守備の中心である投手の役割でもあります。味方のそういうプレーを今永がカバーすべき場面でしたが、打ったクルーズを褒めましょう。

力のある真っすぐは最速147キロをマーク。特に高めのボールは伸びがあり、ジャイアンツ打線も見極めに苦労した
4回の先頭・二番
立岡宗一郎への四球は反省すべき点です。一死後に、四番
ギャレットに右翼スタンドに運ばれますが、これは失投。3回の攻撃で自身が走者に出たことの影響はまったくなかったでしょう。それを言い訳にしていたら投手はやめたほうがいい。5回に立岡に浴びた一発も失投ですが、それほど重要視することではないと思います。
私が気になったのは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン